From:小川忠洋
品川のスタバより、、、
イノベーションや起業家精神というものは、一瞬のうちに閃いたり、素晴らしい考えが浮かんだり、虫の知らせがすると言う事ではない。もっと体系的で基本的なビジネスプロセスや新しいアイディアを発展する能力の事だ。
こう言ったのは経営の神様ピータードラッガー。確かにアイディアというものは、なんとなく崇高なもので、空から振ってくるようなイメージがある。そして、アイディアマンと呼ばれる人は、ちょっと変わった人で、変わってるからたくさんのアイディアが振ってくるのだと。。。
このような考えは現実からはほど遠い。
昨日のミーティングで僕はスタッフの一人に「アイディアを出す」という課題を課した。何故、このような課題を出したかというと、アイディアはマーケティングの命だからだ。現代のビジネスではアイディアが全てで、それ以外は日常業務になる。と誰かが言っていたがその通りだと思う。
優れたアイディアが出て、それを実行すれば売上は急激に伸びる。逆にアイディアが出ないと何も新しくやるべき事がなく、衰退していく。アイディアは、「あればいいな・・・」程度のものではなく、「必須」のものなのだ。
マーケティングのやり方を一変するのも優れたアイディア一つだ。「キーワードにマッチした広告を出そう」とグーグルの誰が考えたかは知らないが、これが現代のインターネットマーケティングや広告業界を根底から変えている。
3Mが一躍有名になったのもポストイットというアイディア一つ。これは商品に関するアイディアだ。もちろん、こんな大・大・大成功したアイディアだけでなく、身近なものでもアイディアはたくさんある。
ハロウィンにバーゲンセールしてみようかな?とかアップセルにこの商品を入れてみようかな?とか。ビリーズブートキャンプをパクってキャンペーンしてみよかなとかー僕が昔やった。—ちなみにこのキャンペーンはそこそこヒットして、1週間で2000万円くらい売れた記憶がある。
もちろん、当たったアイディアがある一方で、外れたアイディアはその5倍くらいはあるが。まあ、それは当然の事。僕はビジネスは確率だと思っている。だから何度もやっていれば当たる時が必ずある。そして、ビジネスマンとして大切なのはその当たる確率を上げるような行為をする事だ。
何の理由もなく、何の根拠もなく、自分のやったキャンペーンや広告、商品が当たる可能性はとても低い。何も考えずにやっていたら、めちゃめちゃ低い確率の目にかけてルーレットをまわしているようなもの。
話は戻って定期的にアイディアを出す方法を身につけていれば、定期的に大ヒットが生まれる。つまりあなたの会社はめちゃめちゃ強い会社になる。
では、アイディアはどうやって出せばいいのか?次のリストをヒントにしてみるといい。
アイディアを出すアイディア#1 モレスキン
ほとんどの人はアイディアはすでに持っている。ただ単に忘れているだけだ。忘れているから、自分にはアイディアがないと思い込んでしまう。その対策は極めて簡単だ。そう。モレスキンを持つ事。
モレスキンとは最近、本屋とかにいけば鬼のように並んでいるメモ帳の事。もちろん、モレスキンである必要はない。あれはメモ帳のくせに1000円くらいするし、普通のメモ帳でもいい。大切なのはアイディアがわき上がって来た時にそれをキャプチャーする手段を持つ事。
I-phoneなどを持ってるならそのメモ帳に書いてもいい。僕は一時期、ケータイのメールを使っていた。まあ、騙されたと思ってモレスキンを持ち歩いて1ヶ月過ごしてみよう。どこに行く時も必ず持ち歩くのだ。そうすれば、1ヶ月後には大量のアイディアが書き込まれている事に驚くだろう。
アイディアを出すアイディア#2 質より量
優れたアイディアは大量のアイディアの中に埋もれている。実際の所、アイディアが優れているかどうか?というのはそれを実行してみるまで分からない。アイディアを出した時点で満足してしまう人もたくさんいるが、我々の場合は、それを実践して結果を出してなんぼの世界だ。
はじめから優れたアイディアを出そうと思うと、逆にブレーキがかかってしまう。せっかく浮かんだアイディアに対して「これは大したアイディアではないな・・・」と意識的に判断して却下してしまう。潜在意識には大量の情報が入っててそこからたくさんのアイディアが生まれているのだが、それを意識が却下しまくっている状態だ。
そして、1週間経っても1ヶ月経ってもモレスキンは白紙のまま。
これではいつまで経っても優れたアイディアはでない。最初の時点で優れている必要はないので、ブラッシュアップして優れたアイディアに昇華させていけばいい。考えても見よう。ただのアイディアだよ。ただのアイディア。
ソフトバンクの孫正義さんは、まだ起業するかどうかと言うころ、毎日一つのビジネスアイディアを考えていたと言う。これは極めて優れた方法だ。何故なら、毎日一つというノルマが決められていて、くだらないアイディアでも強引に出さなければいけない。(ちなみにそのアイディアをくだらないと考えているのは、今の所、自分だけだ。)
だから、とりあえす質より量だ。
アイディアを聞いた人にバカにされるかもしれない。。。という気持ちがくだらないアイディアを却下してしまいがちだが、あなたのアイディアをバカにする奴らは、間違いない、全くアイディアのない人間だ。
だから人の目なんか気にせず徹底的にやれ!
アイディアを出すアイディア#3 i- Power
iPowerプログラム。あなたもどこかで聞いた事があるかもしれない。これを発明したのは、確かアメリカのボードルームと言うダイレクトレスポンスの会社の社長だったはず。(違ったらゴメン)。マーティンエドルソンと言って、アメリカのダイレクトレスポンス業界では知らない人はいない。
ま、誰が発明したかはどうでもよくて、それをどうやってあなたが使うかが重要だ。
アイ・パワープログラムは、ミーティングの時、各自が必ずアイディアを2つずつ持ってくるというもの。例えば4人でミーティングをした時、各自がその課題に関してそれぞれ2個だから、合計8個のアイディアが出る事になる。
ゲームみたいに楽しく
ぶっちゃけ。大抵のミーティングでは大したアイディアなどでずに、なんとなく雑談で終わるが世の常である。(おしゃべりをして仕事をした気分になるので、ミーティング好きは多い。)しかし、このプログラムを使う事で各人が持ち合ったアイディアに対して検討して実行するのでとても効果が高いミーティングができる。
そして、その持ち出したアイディアで最も良かったアイディアには賞がでる。それは、どんなものでもいい。簡単なものでもいいので、ゲーム性を持ってできることが大切なんだと思う。マーティンの会社ではその賞金だけで年間2000万円使ってるとか使ってないとかいう話だ。
アイディアはどんなくだらないものでもよく、相手のアイディアの批判をしてはいけない。そして、実行しなくてもいい。質より量が勝負だ。
アイディアを出すアイディア#4
インプット・インプット・インプット
白紙の状態からアイディアが生まれる事は、まあ、ほぼないと言っていい。新しい情報を大量にインプットしていない限り、アイディアが大量に出る事はない。
スタッフとのミーティングで僕が必ず言う事は「インプットを増やせ」という事。インプットを増やさないとアイディアの量は増えないからだ。最近ではアウトプットする事が大切だと言う話が増えて来てるが、アウトプットするためにはその10倍くらいのインプットが必要になってくる。
僕は昔からダンケネディのニュースレターを毎月読んで、それからアイディアを大量に出してマインドマップにしていた。そして、そのマインドマップに従ってアイディアを一つずつ実行していく。これを毎月くりかえすだけで、ビジネスは急激に成長する。何故なら、毎月新しいアイディアを実行するからだ。そしてそのアイディアはあのダンケネディの教えの元に出てるからまあ、ズレはない。
たまたまそのスタッフはケネディのニュースレターの編集を担当していた。しかし、編集しようと思って読むのと、アイディアを出そうと思って読むのでは違いがでる。同じようにあなたも、ただ情報を入れようと思って読むのと、自分のビジネスを改善するアイディアを出そうと思って読むのでは、相当違いがでる。
一方は雑誌でも読んでいた方がいいだろう。しかし、一方は値千金の価値を見いだすことができる。
話はちょっとそれたけど、大量のインプットがない限り、アイディアを出し続けることはできない。だから、本を読んで、ニュースレターを読んで、レスポンスを読んで、アイディアを出し続けよう。
もし、あなたが他に何かアイディアを出すアイディアがあれば、この下にコメントを残してくれ!
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