From:北岡秀紀
先日、四畳半のアパートで暮らしながらフェラーリに乗っているという人に会いました。
普通のサラリーマンなので一般的にはフェラーリを買えるような所得はもちろんありません。
が、住むところだけでなくあらゆるものを節約し、全てをフェラーリに費やしているわけです。
超アンバランス。
実際、「こういうのは余裕のある人が乗るもの」みたいなイヤミもよく言われているようです。
けど、私から見るととても幸せそう。
子供の頃から憧れていた自動車を買った。
さらに、買った自動車に毎日嬉々として楽しんでいる。
夢を叶えるプロセスもそうですが、叶えた夢を味わえているわけですから…
「起業します!」と言いながら一歩踏み出さないやつ、「●億円いきます!」といいながらなんもしない社長なんかと比べたら何億倍もステキだと思います。
クルマに全く興味がない私ですが、彼がフェラーリについて語っている時間はとても楽しかったです。
今度、フェラーリに乗る人が食べそうな美味しいものでも奢ってあげようと思います。
前置きが長くなりましたが
「お金がある人を対象客にしよう」
ビジネスをしていると金科玉条のように言われること、です。
けど、四畳半でフェラーリの彼のようにアンバランスにお金を使う人もいます。
つまり、お客さんが「本当に欲しい」と思っているなら何とかしてでもお金を払うんです。
実際、有名なコミュニケーションメソッドはすべての資格を取ろうと思うと、1000万円近くかかります。
そこに来ている人たちは、決してお金持ちではなく普通のOLやサラリーマン出身者だったりします。
また、我々のセミナーにも背水の陣を敷いて借金してきた。
で、学んだことを実践して借金を全て返したなんてことを言うツワモノもいます。
(成功してからの武勇伝だからいいですが、本来は借金してセミナーはダメですよ。)
と考えれば、「お金があれば買う」という単純な図式でもありません。
当然、お金があるお客さんを対象にするのが最も成功率が高い方法。
それは間違いありません。
けれど「『もしお金がなくてもなんとかして買う』ならばそれはどんな人か?」を考える。
それも大きな意味があることです。
儲かるお客さんは誰かと考えるのではなく、欲しいと言ってくれるお客さんってどんな人なのかを考えます。
当然、答えが全く違ってくるからです。
もちろん最終的には「やっぱりお金のある人をお客さんにしよう」という決定になるかもしれませんが、メッセージが大きく変わる可能性は大いにあります。
この話に限らず教科書的な正解も大切ですが、その正解が間違っているとするなら?と考えてみると…
全く違う観点で自分のビジネスを見られるはずです。
遊びと思ってお試しいただければ、と。
-北岡秀紀
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