From:北岡秀紀
ディズニーランド、ディズニーシーが、またまた値上げするそうですね。
昨年6,900円にあげたばかりですが、今年の4月から7,400円になるそう。開園したときは3,900円ですから、2倍近くまで値上がりしています。
で、オリエンタルランドの公式サイトによると…ディズニーシーが開園した2001年の入場者数が22,047,000人、2014年(データがここまでしかでていないので)が31,377,000人。
順調に値上げし、順調に入園者を伸ばしています。
・・・というわけで、結論はおわかりですね。ハイ、そうです。値上げしましょう、です。
そりゃ、ディズニーだからできた?必ずそういう反論が返ってきます。(このニュースが出た日のコンサルでも出てきました。)
でも、私からすれば逆です。ディズニーが値上げできるんだから、我々のような小さな会社こそ値上げできる、です。
なぜならディズニーを運営するオリエンタルランドは言うまでもなく大企業です。一方、我々は吹けば飛ぶような中小企業。
ということは、私たちのほうがお客さんとの距離は近いはず。大企業よりも自分たちのサービスの価値をお客さんに直接伝えられるチャンスは多い、ということ。
さらに、私たちはオリエンタルランドと違って上場していません。この1年単体で見て、客数も利益も両方増やさないといけない、というプレッシャーはありません。中長期で利益と客数が増えればいい、というスタンスが取れます。
小さな会社の場合、値上げした時に多少、客数が減ります。ただ、まともにビジネスをしていれば、単価アップによって客数減分以上の利益増があるはずです。
そして中期的に見れば、お客ひとりあたりの利益が増えますからその分サービスを増やせますからリピート客数が増えます。そして、獲得単価が上がっても問題がなくなりますから新規客数も増やせる、という結果になります。
ね?ディズニーより私たちのほうが有利だと思いませんか?
もちろん際限なく値上げしろ、だとか、ぼったくれ、ということではありません。少なくとも多くの社長は「自分の商品・サービスはその価値と比べて安すぎる」と考えています。あなたもきっとそのはず。
ならば少なくとも、価格をその価値に近づけていくようにしましょう。でないと、あなたは貧乏暇なしのまま。それだけならまだしも、あなたが自信を持っているはずの商品・サービスをお客さんに提供し続けることができなくなりますから。
値上げするのは、あなたのためだけではありません。
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