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アイディアがでない?

2014.4.28 | ,
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From:小川忠洋

From:小川忠洋

アイディアの作り方

ヒットするアイディアの作り方を知りたい?先週、研修でセールスライターの悩みを聞いたところ、ほぼ共通して出たのが

「いいアイディアが出ない」

という点だった。マーケティングにおいて、アイディアというのは最も重要なポイントなんだけど。ふつう「アイディアと実行」というテーマがあったらどんなジャンルでも「実行」の方が重要だと言われるよね?

でも、ことマーケティングにおいては「アイディア」の方が重要だと言われる世界なんだ。優れたアイディアがあれば、広告の反応が変わるだけでなく、事業そのものが変わる、世界が変わる、、、と言うケースもよくある。

なので今日は簡単なアイディアの作り方に関してシェアしたいと思う。

**

まず、第一に、、研修に出てたセールスライターの人たちもそうだが、たいていの人がアイディアに関して、根本的な間違い、というか勘違いをしてるんじゃないかと思う。

企業として超すぐれたアイディアを連発してるように見えるアップルの元CEOスティーブジョブズがこれに関してオモシロい事を言っているんだけど・・・

クリエイティビティはただ「つなげる事」だ。クリエイティブな人にどうやってやってるか聞くと、彼らはちょと罪悪感を感じるだろう。なぜなら彼ら自身は何もやってないからだ。彼らは何かを見ただけだ。そして、しばらくするとそれが明白に見える。

そう、根本的な間違いとして、アイディアってのは
作るもんではなく、盗むもんである!

どーーん!!

マジか!?自分の頭のなかでいくらアイディアを創り出そうとしても、ハッキリ言って大したものは出てこないんだよね。特にそれが、まだこの手の仕事を始めて数年目です、、、なんていう新人レベルの人がいいアイディア出せるわけがないわ。

だから自分の頭の中の創造性を刺激して、とんでもなく素晴らしいアイディアが出てくる、、、、なんて期待はしない方がいい。むしろ、自分にはアイディアがないと思ったほうがいい。なぜかと言えば、それは簡単な話で、、、

マーケティングに必要なアイディアってのは異なる2つの事の融合にすぎないわけ。たとえば、デジカメとケータイを合わせたらとんでもない産業が生まれた。デジカメもケータイもけっして創造性あふれる商品ではなかった(その当時)しかし、それを合わせることで「マジか!?」と言えるような優れたアイディアになった。みたいにね。

つまり、優れたアイディアってのは既存の別々のものを合わせる、この異常な合わせ方に妙があるわけで…

んで、なんでアイディアなんか自分はないって思ったほうがいい。って言ったかと言えば、この2つの異常な組み合わせってコンセプトから考えれば明白で、、、組み合わせるものが、どれだけあるかによってアイディアを生み出せる力が変わるわけでしょ。

引き出しがなければアイディアはでない

つまり「引き出し」の数がポイントで引き出しの数がたくさんあれば、組み合わせの仕方もたくさんあって、、、そして、”引き出し”の数は、モロに経験とインプットの量に比例するわけ。。。経験は言わずもがな、なので置いといて、インプットに関して言うと・・・

インプットに関しては、要するにどれだけ当たったアイディアを吸収してるかって話。つまり、広告に関して言えば、大ヒットした広告をどれだけ「読んだか」によるんだよね。この「読む」って事が非常に重要で、、、たとえば素晴らしいスワイプファイル(ヒットした広告)があると・・・それをPDFでもらってパソコンのどっかのフォルダに保存しておいたとする。。。。それでは、まったく吸収できてない。知らないのと全く一緒。

昔、ウチでもスワイプファイルをインデックス化して、企画の時にインデックスを調べてアイディアを出せるようにしよう!なんて話があった。が、うまくいかなかったんだよね。なんでかってーと、理由は簡単で、読まなかったら、頭に吸収できないわけ。吸収してないものは「探す」ことなんてできない。

知らない事は検索できない!

のと全く一緒。考えてみれば、ぼくも昔は土日とかに一生懸命スワイプファイルを読んでいたわ。その時はただ単にオモシロくて読んでたんだけど、その結果、自分の頭の中に引き出しがいっぱいできた。だから新しく広告を作るときも「あのやり方で攻めようか」「このアイディアをパクろうか」と考えることができる。

※ちなみにぼくの読書法は基本的に自分の脳を信頼して、ひたすら情報を入れる。そうすればデータは蓄積されて必要なときには出てくるだろうと、、、(^^ゞ

しかし、パッと見るだけで真剣に読まないとこのデータベース化はできない。読むことによって、脳の中で刺激がおきる。読む事によって、その情景をイメージして何らかの感情を感じることができる。(欲しい!って気持ちがほとんどw)

その経験が、蓄積されるわけ。小説を読むのと同じで、友達からあらすじ聞いたり、ネットであらすじと結末を読んだりするのと、自分が本当に没頭して読むのはワケが違でしょ。後者は、その世界に入る事になるわけだし。

たとえばシュガーマンの本の最後にはたくさんの成功した広告集が載っている。しかし、賭けてもいいけど、本の本文をしっかり読んでる人はたくさんいるだろうけど、最後の広告集は、参考資料程度と考えて、パラパラ流し見してる人が9割以上じゃないか。ダンケネディのNOBSマーケティングでも毎月いろんな事例を紹介してるけど、これも同じ。

大切なポイントは本文よりも、そっちにあるのに!

なので、イケてる広告、スワイプファイルを大量に読んで、マーケ関連の本を大量に読んで、大量のインプットをして、自分の頭の中に引き出しをたくさん作ることが最初の一歩として大切な行為。

スグにアイディアが必要なら、、

とは言え、インプットを大量にしよう!とは決意したものの、引き出しがたくさんできるまでは、何年もかかるわね。なので今すぐ、なにかいいアイディアが欲しいとなったらどうすればいいか?

だから盗むしかないっしょ(笑)

じゃあ誰から盗む?そう。すでに「引き出し」をたくさん持っている人からだよ。ようするに自分でアイディア出そうなんて考えずに、先輩のところに行って、相談したり何なりしゃべっていれば、大抵それなりのモノは生まれるもんよ。。。

ってかアイディアって根本が「融合」なので一人でもんもんと考え込むよりも、二人か三人で喋っていた方が、生まれるもんなんだよ。

だから自分で生み出そうなんて考えないことだね。誰かから「もらう」もんであって、自分の脳みその中でゼロから生み出すもんじゃないよ。「オレがこのアイディア考えた!」なんてのはエゴでしかないっしょ。大切なのは売れたか売れなかったか。反応が取れたか、取れなかったか。結果が全てなわけで・・・誰の手柄とかどうでもいいわね。

もしあなたが広告を書くことになったら、きっとアイディアで頭を抱えることになるだろうから、、、その時はこの話を思い出して、トライしてみてね。ってかインプットはスグにでも始めたほうがいいけど…

じゃあ、また来週♪

ーおがわ

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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