From:寺本隆裕
From:寺本隆裕
僕がたまに行く大阪市内のマッサージ店は、雰囲気のいい感じ。
1時間、だいたい8,000円くらいのところだ。ほんのりとアロマの香りのする落ち着いた店内は薄暗く、スタッフは全員若い女性。全てが個室で区切られている。個室に通されると、洋服がシワにならないようにと白い、アイロンのパリっとかかった着替えを用意してくれている。終わったらハーブティーとオシボリのサービスがある。いつも満足して店を出る。
しかしモノは試しにと、先日、地元の激安マッサージに行った。
そこは60分2,980円とかなり安い。車に乗っているとよく同じデザインの同じ値段の店を見かけるので、FCか何かなんだろう。僕の地元は田舎なのであまり雰囲気のいいマッサージ屋はない。だから、もしこのマッサージがいい感じならとても助かる。緊張しながら店に入ると目に入ったのは、広い部屋に仕切りがなく簡易的なパイプベッドが8つ並んでるだけの、殺風景なものだった。
やっちまった!とすぐに思ったが、店を出るわけにはいかず、そのまま靴を脱いだ。
受け付けてくれたのは小太りで色白の若いお兄ちゃん。着替えますか?に、はい、と答えると、その部屋の隅に簡易的なカーテンで仕切られただけの「更衣室」に誘導され、適当なジャージを渡される。これ、着といてくださいと。。。
マッサージが始まっても店内は明るく落ち着かない。明るいだけじゃなく、周りには地元の2〜3人のオジサンやオバサンたちがマッサージを受けていて、「ウッ!」「あ〜〜〜」といううめき声が時折聞こえる。
ウデがいいのかはよくわからない。
マッサージそのものはうまかったのかもしれない。実際、多少は体もほぐれた気がするし、他のお客たちはみな、リピーターのようだった。でも、、、僕はもう二度と行くまいと思った。2倍以上の値段のする、市内のマッサージ店が恋しくなった。
さて、あなたはどっちのビジネスを目指すべきだろうか?付加価値勝負のビジネスか?安さ勝負のビジネスか?
もしかすると、この激安マッサージ店は、多店舗展開で「薄利多売」で儲かるのかもしれない。
でも、、、「多売」するためには、当然たくさんの人数を集客しなければいけない。それに、「安さ」を売りにするのであれば、利益を出すために原価を削りに削り、効率化を図らなければいけない。たくさんの売上が必要だから、多くのお客をさばくためにたくさんの人手もかかる。
一方、値段が高くなると、その分取れる利益も増える。だから人手も比較的少なくてすむし、お客さんの質も良くなる傾向がある。お客一人ひとりに時間と手間とお金もかけられる。
ただし、値段が高い分、集客には工夫が必要だ。
安いマッサージ店なら安さをウリにできるかもしれない。そして「安さ」は数字で表されるから簡単だ。
でも、安さで売らないなら、その価値を売らなければいけない。形のないものの価値を伝えなければいけない。そのためには、 マーケティングとセールスライティングのスキルが必要だ。
さて、あなたはどっちのビジネスを目指すべきだろうか?
価値を上げよ。価格を上げよ。そして、マーケティングでその価値を伝えよ。
by ダン・ケネディ
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