From:小川忠洋
From:小川忠洋
大阪のスタバより、、、
何日か前、ドクターモルツの12週間プログラムを購入してくれたお客さんからのメールを整理していた時の事。新しいプロモーションを作ろうと思い、お客さんからの声を探していた。
150件くらいのメールの中からたくさんの人がこのプログラムで変化を体験している事が分かる。(このプログラムに関してはお客さんの声を聞くと改めて、これを売らなきゃならないと思う・・・)
そんな中、3件だけネガティブなメールがあった。
効果がでないとか、誇大広告だとか、ボリュームが多すぎる、そういった類いだ。
そのメールを見たとたん、僕は「どこがまずかったんだろう?」と考えだしてしまった。
「どこを直すべきか?」「手軽なバージョンの方がいいのか?」などなど一度考えが走り出すとそれは頭の中でどんどん展開されていく、、、それは、静かだった水面に石ころが投げ入れられて波紋が広がるように、、、考えがどんどん広がって行く、、、それに伴い、感情にも変化が現れる、、、
「オレは一体何をしてるんだ?」フと目を覚ました。
と言うのも150人のうち147人の人は満足してくれてて、ポジティブなコメントを送ってくれているのに、それを無視して、たった3件しかなかったネガティブなメッセージに自分の全エネルギーを集中している。。。
その結果、何が生まれるだろう?
その結果、何かの変化を加えたりしたら本来、満足してくれた147人の人が、今度は不満に思ってしまうかもしれない・・・というかその可能性は大だ。その3件のネガティブなメッセージにフォーカスしたまま、新しいプロモーションを作ったらどうなるだろうか? もちろん、ロクな結果にならない事は間違いない。
何故なら、コピーを書く時は、その時、感じている感情がそのままコピーに乗り移ってしまうからだ。(これ大切)例えば、テンションが低い時にセールスレターを書けば、間違いなくパワーの無いコピーになる。例えば、疲れている時にコピーを書けば、何故だかそのエネルギーの低さが伝わってくる・・・
不思議なんだけど、これは事実だ。
だから、伝説のマーケター、テッド・ニコラスなんかはコピーを書く前に、自分の感情やテンションをいい状態にキープするためのアファーメーション(宣言みたいなもの)を行っている。僕は僕で、コピーを書く前には必ず、決まったルーチンを踏んで、そのモードに切り替えるような事をしている。
だから、こんな状態で新しいプロモーションを作ろうもんなら、、、悲惨な結果になる事は間違いない。起業家として、ビジネスマンとして、絶対に忘れてはならない事とは何だろうか?それは簡単だ・・・
全ての人を満足させる商品はない
どんな商品だって、どんなサービスだって100%の人に満足されるモノはない。どんなにいい人だって、100%の人に好かれる人はいない。そして、ここからが大切なんだけど、全ての人を満足させようとして、商品を作ると、どうしてもネガティブなメッセージの方に集中してしまう。
「あと、3件。この人たちが満足するモノにすれば、100%の人が満足してる!」というような理屈だ。ところが実際には、全ての人たちを満足させるような商品を作ると、結局、誰の心にも響かないような商品ができる。
これは、商品の企画なんかでも同じ。
全員が「それいいねー」と言った商品は失敗するケースが多い。何故なら、全員が“満足する”とは言っていてもその満足度合いが無視されているからだ。「あれば欲しいかも」くらいの見込み客がたくさんいる商品よりも、、、 「絶対にコレが欲しい!!!!」
という見込み客が少数いる商品の方が間違いなくヒットする。これは、これからの時代、どの業界でも、どのマーケットでも起きてくる事だ。パソコンのウィンドウズの事を考えてみよう。
ウィンドウズは、OSとしてあらゆる人に満足されるように何度もバージョンアップしてきた。しかし、バージョンアップするたびに使いにくくなっているんじゃ?と思ってるのは僕だけだろうか?
僕みたいに仕事でしか使わない人間は、インターネットのブラウザと、ワードエクセルパワポくらいが動けば良い。しかし、あらゆる人を対象にしようとしているため、あらゆる機能が盛り込まれる。結果、動きはめちゃめちゃ遅くなる。
動きがめちゃめちゃ遅くなった結果、昔は満足して使っていたものが、あんまり微妙になってくる。パソコンのソフトを立ち上げるのに2分もかかっているようじゃ、仕事の生産性にも大きく影響するのだ。
なので、もし、仕事専用のPCができたとしたら、きっとマックにも劣らないスピードを確保できるだろう。そうすれば、そのPCを使い続けているかもしれない。大衆には受けないが、オフィスワーカー、もっと言えば、仕事上、書く事がおおい人には、そのパソコン以外の選択肢はなくなる。
なので、全員が80点をつけるような商品を作ってはいけない。
あるいは、それを目指してもいけない。大切なのはほんの一部が、120点をつける商品だ。
そして、インターネットと言う便利なツールが発達したおかげで、その少ない見込み客に対して、確実にあなたの商品のセールスメッセージを届ける事ができる。
もし、あなたの商品が満足しているたくさんのお客さんを抱えているなら、「不満な人たちにどうやって満足してもらうか?」ではなく、「満足してる人たちを、どうやったら、もっともっと驚かせることができるだろうか?」と考えてみよう。
あなたのお客さんを見てみよう。とても満足している人はどんな人だろうか?その人は何故あなたの商品に満足しているのだろう?そして、その満足をもっともっと増やすためには何ができるだろうか?
答える価値のある質問だ。
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします