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何故、忙しい社長の会社は儲からない?

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From:小川忠洋

優秀な社長が会社を大きくできない病的な理由・・・

From:小川忠洋

大阪のオフィスから、、、

『お粗末なリーダーシップの定義とは?
それは、“心地よく”“すべてを掌握”しなければ気がすまないリーダーのことだ。』
熱狂的ファンの多い、経営コンサルタントのトムピーターズはこう言った。

リーダーシップの事なんか、マーケティングに関係ないだろ?とあなたは思うかもしれない。
その通りかもしれない。
しかし、会社を大きくするためには、ビジネスを大きくするためには、このトムピーターズの言葉は忘れては行けない・・・
特に、優秀な社長、起業家にとってこの言葉は大切だ。

何故なら、会社を起こした社長が優秀であればあるほど、この病気にかかってしまいがちだからだ。
何でも自分でできてしまう人であればある程、この病気にかかって、会社の規模がある程度で止まってしまう。
あなたも見た事がないだろうか?めちゃめちゃ優秀な人なのに、いつも忙しそうで、会社がなかなか大きくならない人を・・・その人たちがかかっている病気が、

「コントロール・フリーク」

と呼ばれる病気だ。コントロールは読んで字のごとく、コントロールする事。
フリークとは異常な、、とか熱狂的ファン、、とか言う意味がある。
つまり、何でもかんでも自分のコントロール下になければ気が済まない・・・という病気だ。

優秀な社長であればあるほど、何でも自分でできるから、自分でやろうとしてしまう。新しい社員が入ったとしても、彼に教えるよりも自分でやった方が早くてクオリティも高い。じれったい。だから、結果として、、、

社長=商品開発担当者社長=WEBサイト管理者社長=マーケティング担当者社長=セールスコピーライター社長=メルマガライター社長=WEBサイト製作者社長=SEO担当者社長=PPC担当者社長=アフィリエイト担当者社長=広告担当者社長=経理担当者社長=・・・

なんて事になる。あら?独立して自分の会社を持ったらもっと楽にもっと収入が上がると思ったら、逆に以前の10倍忙しくなっていて、その割には成果がでない・・・なんて事になっている。これがコントロール・フリークの症状だ。

見て分かる通り、何でも自分でできると思っているのはとても危険な兆候だ。
どんな事も自分が把握しておきたい、、と考えている限り、そのビジネスはあなたのキャパ以上に大きくなる事はない。

コントロールを捨てよ・・・

あなたがやった方が上手くいく仕事だったとしても、部下に任せよう。
他人に任せよう。実際に任せてみれば、あなたよりもずっと上手く仕事をこなす人は実はいくらでもいる。
自分があらゆる分野で専門知識、専門スキルを持っているなどというのは幻想に過ぎない。それは不可能なのだ。

コントロールを捨てる事で、あなたはもっと大きな事を実現する事ができる。
あなたは自分のビジネスで最も重要な事にエネルギーを集中させる事ができる。

会社の観点から見てもそう・・・

あなたの会社が何でもできる。なんて思っては行けない。1社で何か一つの事をやりとげるよりも、専門の会社と協力してやった方が実現するスピードは早い。
例えば、僕の会社では商品の発送量がとても多いので発送会社をやったらどうだろう?何て事も考える事ができる。
しかし、これを実際にやるのがいかに愚作かは説明しなくても分かるだろう。
マネジメントする人間の数が増え、本業に集中できなくなる。

そんな事がコントロール・フリークの社長の元では起きてしまう。

新しいビジネスやプロジェクトをする時、自社にないリソースが必要になるときは、自社でそれを一から作るよりも、ジョイントベンチャーで他社にその部分を担ってもらおう。そうする事で素早くそのプロジェクトを実現できる。

もちろん、利益は自社だけでやるときよりも減るだろう。
しかし、現代のビジネスで最も重要なのはスピードだ。
スピードが最大の強みになりうるのだ。利益の最大化を狙って、スピードが落ちるようでは逆に、ライバルに出し抜かれる可能性も大きくなる。

特に新しい商品であればライバルよりも先に市場に出して、
顧客の頭にイメージを植え付ける事はとても大切だ。

考えてみよう。先日のブログで紹介したグーグルでさえ、自社で全てをやろうなんて考えていない。
他社のリソースを使って、自社の商品を広めようとしているのだ。
(もちろんグーグルは自社でやろうと思えば絶対にできる。しかし、それをやればスピードが遅くなる)

これだけ流れが素早い時代。

優雅にゆっっくりとやっている暇はない。
他社と一緒にプロジェクトを作り、素早く市場にアタックしなければいけない。
そのためには、コントロール・フリークを捨てる事だ。
自分が知らない所でビジネスが動いていたら、それはとてもいい事なのだ。

忘れてはならない。

あなたが自分自身でコントロールしようとすれば、、あなたが自社1社でコントロールしようとすれば、、それは、あなたのキャパを超えて大きくなる事はない。
あなたが忙しくなるだけで、ビジネスは小さいままだ。

小川忠洋 

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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