From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
年収を何千万円、何億円と取っていながら、働く時間は1日数時間、1ヶ月のうち1週間だけという人がいます。金銭的にも成功しつつ、時間もある。
うらやましい限りですが、そういう人に共通していることが、20代にハードワーカーだったということです。
じっくりと話を聞いてみると、
血尿が出た・・・
玄関で倒れるように寝てしまって、冷えた床のせいで4日間くらい右腕の感覚がなくなった・・・
2ヶ月、家に帰らず、寝袋で会社で寝ていた・・・
などなど、そういう逸話をひとつやふたつ持っています。
(自分からそんな話は絶対にしませんが。)
一方でうまくいってない人は、20代にあまり働いていません。
人生をマラソンと捉えて、長期的に勝利すればいいなんていう人がいます。
でも、多くの場合、30代に入った頃には勝負はほぼ決しています。
この段階で成功しているかどうかは別として、その素地があるかどうかはまず間違いなく確定しています。
20代でついてしまった差はまず取り戻せません。
(サラリーマンであっても、30代に入った頃には、出世コースに乗ったか乗れかったかは確定しているそうです。)
この差はなぜつくのでしょうか?
この差がついてしまうのは、働く時間に比例して、能力・スキルがあるないというのも理由でしょうが、それ以上に「当たり前の基準」が違うことがあげられます。
お客さんに出す商品のクオリティ、作成するコピー、マーケティングプラン・・・全ての仕事において、これでOKという線が、ハードワーカーだった人は高く、そうでない人は低いです。
基準の差ひとつひとつは5%程度の差かもしれません。
しかし、仕事というのはいくつもの業務の組み合わせで、しかも複利です。
結果は当然、大きく変わることになります。
基準のあげ方
スキルや能力は時間をかければ習得できますが、「当たり前の基準」をあげるというのは時間だけではどうにもなりません。
筋トレと同じで、少しずつ少しずつ負荷をあげていく必要があります。
そのためにはある程度の「若さ」に伴う気力、体力が必要です。
だから30代ならまだ取り返せるかもしれません。40代だとギリギリ。
でも、30代、40代になると仕事に慣れて手の抜きどころがわかってきます。
また、周りが自分より下の人になってきますから、強制力が働きにくい。
そのため、相当な意志力がなければ、負荷をかけることができません。
(意志の力なんて意味が無いことは、拙著『96%の人がやってないない常識破りの仕事術』でもお伝えしたところです。)
そして、もう50代、60代なら、もう芽はないと考えていいでしょう。
カーネル・サンダースなどの例をあげ、歳を取ってから成功した人もいる、みたいなことは言われますが、彼は若い頃からハードワーカーです。
積み上げたものがあって、花開いたのが遅かっただけにすぎません。
意図的にバランスを崩す
ワークライフバランスという言葉があります。
しかし、20代からずっとワークライフバランスをとって仕事をしていたら、まず間違いなく仕事のデキないヤツになってしまいます。
結果、40代、50代になった頃には「使えない」ヤツになります。
ワークライフバランスなんて気にしなくても、ずっと「お休み」状態になる可能性が大です。
ですから、20代は意図的に仕事をせざるを得ない状態にもっていく。
そして、歳を重ねるごとに休み、プライベートの比率を高めていく。
こんな風に「人生全体でバランスを取る」という視点に変えてみてください。
1日4時間だけ働く、仕組みで稼ぐ・・・
これらは大変魅力的です。そして、私もそれを標榜しています。
しかし、それを得るためには真剣に働くことが必要です。
少なくともあなたが社長である。社長になって金銭的にも成功したい。
そんな風に考えているなら、どんどん働くべきです。
700万円程度の年収で働く時間が10時間なんてハッキリ言って少ないです。
最低14時間は働いてください。
先日、札幌出張の時に飲んでいたお店の店員の女の子は、ベッドで寝る時間が2時間だそうです。
メインの仕事は美容師をして、合計5つの仕事を掛け持ちしています。
自分のお店を持ちたいと思いたってから、その生活を1年半続けているそうです。
今のままだと、多分、この女の子にも追い抜かれますよ。
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