From:北岡秀紀
「真面目すぎる・・・」最近、クライアントを見ていると、よく思います。
私のクライアントはコンサルティングを依頼したり、教材を勉強したりするような方ですから、相当勉強しています。そして、真面目です。そして、「こんなに真面目にやっているのに、うまくいかない」と悩みます。
でも、私から言わせれば、「真面目すぎるからうまくいかない」んです。
マーケティングのアイデアをひとつ取っても全然面白くない。今までの商品を今まで通り、業界標準通り売る。まァ、勉強してますから結構、上手なわけなんですが、ただ上手というだけ。それでもそれなりにお客さんもやってきますが、ドカンといきません。
制限をはずせ
この理由はシンプルで、真面目にやるということは、今までの延長線でしかビジネスを見ることができないからです。例えば、見込み客が何人、使えるお金はいくら、手伝ってくれる人はこれくらい。その手元にあるリソースから、積み上げ型で考えれば、今までと同じような、それなりの答えしかでません。
だから、マーケティングプランを作るとき、コピーを書くとき、事業計画をつくるとき、とりあえず制限を外してみてください。そう。ガンガン妄想するのです。
使い切れないほどの予算があったら?超プロのコピーライターなどのエキスパートが揃っていたら?時間があったら?今までの10倍の成果を出せるとすれば?
ビジネスの場に妄想というと不自然に感じるかもしれません。
でも、よく考えてみて欲しいんです。起業したとき、新商品をだしたとき・・・「めちゃくちゃ稼いで家を建てるぞ」とか「雑誌の裏表紙の広告みたいに美女2人とお金の風呂に入るぞ」とか(笑)「業界ひっくり返すぞ」とか
きっといろいろな妄想をしたんじゃないでしょうか?妄想からビジネスを初めているはずなのに、いつの間にか妄想を忘れてしまうって寂しくないですか?
成約率100%のDM?
せっかく自分でビジネスをしているのですから、もっと妄想してもいいんじゃないの?って思います。しかも、うれしいことに妄想はタダです。また、どこでもできます。風呂に入っているとき、トイレにいるとき、歩いているとき、いつでも。
こんな妄想がビジネスを一気に大きく変えるきっかけになることは珍しくありません。
実際、私は、「成約率100%のダイレクトメールは作れないのかなぁ??」と妄想していました。そこで、反応率ほぼ100%の「ある手紙」があることに気付きました。それを真似してダイレクトメールを作ったら、成約率100%とはいきませんが、40%を超えたことがありました。このダイレクトメールは今でも弊社では使っていて、現在でも20%以上の成約率を叩き出しています。しかも、自社リストではなくで、です。
(どんなものか?はナイショです。このフォーマットを100万円で買ってもらっている方もいますので。でも、上記の文章をよく読むと、勘のいい方なら気付くかもしれませんね)
正しい妄想の使い方
では、ロジカルな積み上げ型の思考が必要ないのか?というとそうではありません。ビジネスは数字などでロジカルに詰めていくべき場面の方が多い、といえます。妄想だけの起業家は、周りに迷惑をかけまくって会社を潰すのがオチですから。
妄想は正しく使う必要があります。具体的な方法をお伝えしましょう。
それは、妄想モードとロジカルモードを切り替える、ということです。
何か企画する、計画するという段階では、まず妄想モードだけを使います。とりあえずがんがん妄想するのです。驚くほどぶっ飛んでいても構いません。気にせず、どんどん妄想してください。
そして、それで満足したら(笑)次はロジカルモードです。その妄想をどのようにすれば達成できるのか?なぜうまくいかないのか?徹底的に妄想を現実のデータからたたき潰すのです。
そして、次はまたまた妄想モード。今までのデータは踏まえて、また妄想の世界へいきます。
それが終わったら、またロジカルモードです。
つまり、妄想の時間、ロジカルの時間というのを別々に取るのです。
普通の企画・計画に終わる理由
企画や計画を立てる時、この妄想モードとロジカルモードが混在しています。なので、思考が行ったり来たりして、思ったように進みません。また、一度も妄想で振り切れていないですから、まぁ、普通の答えしか出てこないわけです。
それがモードを切り替えて、妄想モードで振り切っておくと・・・そこから意外な発想の転換が生まれるものです。
なれないうちは、結構大変です。妄想モードで行くぞ、と思っても、いつの間にかロジカルモードに入っています。逆に、ロジカルモードに入っているのに、妄想に飛んでいたり・・・
なので、はじめはキッチンタイマーを用意してください。そして、この30分は妄想モードで行くぞ!とやると、「この時間だけは!」となりうまくいきやすくなります。
ぜひ試してみてください。
ー 北岡秀紀
【邪魔の入らない週末こそ!社長のためのアクションプラン】
次に売りたい商品のマーケティングプランを妄想モードで考えてみましょう。
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