From:北岡秀紀
FROM:北岡秀紀
新しく学んだ事を、イザ実行に移すとなるとなかなかやれない・・・ ということはありませんか?
私自身も、以前はそうでした。 せっかく高いお金を払ってセミナーに参加して、売上に直結するアドバイスを聞いたのに、結局、何も実行せず時間もお金も無駄にしてしまったという経験はゴマンとあります。
しかし、実はこの病気(?)は簡単に直すことができます。
新しい事に取り組もうとして実行できない理由は簡単です。 やることが大きすぎるのです。
例えば、この『ザ・レスポンス』で、無料レポートを作りましょうみたいなコンテンツがあって、「よし!ウチも無料レポートを作るぞっ!」と決心したとします。 しかし、無料レポートを作るとすれば、かなりの時間がかかることは想像に難くありません。
実際、慣れている人が作っても7時間はかかります。初めてであれば、20時間、30時間かかってもおかしくありません。
初めて作るといっても、それくらいの事は何となくわかりますから 「時間が出来たら・・・」となってしまいます。 そして、いつかやろう、いつかやろうと思っているうちに記憶の彼方へ・・・ というわけです。
つまり、かかる時間に圧倒されて、先延ばしの(自分への)言い訳を作っているわけです。
分解する
そこでオススメする処方箋が、「やることを分解して書き出す」ということです。
無料レポートを作るであれば、
・読み手を明確にする
・メイントピックを作る
・大まかな章立てを決める
・章の中の細かな小見出しを決める
・目次にする
・各小見出しごとに文章を仕上げていく
と全てを分解し書き出していきます。
この時に重要なのは、できれば30〜60分以内、長くても120分以内にできそうと思えるまで分解することです。 教材やセミナーだと何をどの順番でやるのか?も教えてくれているはずですからそれも参考にしながら、でOKです。
初速を軽くする
この方法の利点は、内容の復習をすることができると共に、既に一歩目を踏み出しているということです。
ロケットの燃料の大半は打ち上げ時に使われます。 初めの第一歩が一番エネルギーを使うのです。
ノウハウの実行でも同じ。 第一歩目が重い。 だから、今までであれば、第一歩さえ踏み出していないことが大半です。
一方で、「分解して書き出す」というアクションは、それ自体が立派な第一歩になります。 しかも、それ以降の行動も30〜60分程度に分解されています。 二歩目、三歩目と進みやすくなっています。
で、ここまで進むと初速が付いていますから、分解したリストの中盤まで行くことができます。 中盤まで行くと、「残り半分を切ったから仕上げたい!」となり、さらにスピードアップする、というわけです。
「そんなうまくいくか?」と思われるかもしれませんが、ぜひやってみてください。 その効果がハッキリわかるはずです。
それでも行動できないなら・・・
とはいえ、そこまでしても、先延ばしにしてしまう、やる気が起きないということもあります。
その場合 ・分解したアクションがまだ大きすぎる ・そもそもやる気がない、やる必要がない のいずれかです。
前者であれば、もっと分解すればOK。 後者であれば、潔くやらないと決めることです。
やらなかった場合、今までは、何となくやらないという方向に行ってしまっていたはずです。 その結果、「あぁ、また行動しなかった・・・」と罪悪感を感じてしまっています。
しかし、これをやると明確な基準をもってやめる事になるので非常にスッキリします。 精神衛生上もいいわけです。
さらにおまけがあります
さらに、この方法には利点があります。 それはチェックリスト化ができる、ということです。
分解したアクションは、そのまま成果を出すためのチェックリストになります。 当然、初回に書き出したアクションだけでは足りません。 実際に、分解し書き出したアクションを実行する中で、気付いた事を追加しチェックリストを完成させていくわけです。
チェックリストの効用は今週の小川さんのエントリー『リッツの秘密』をご覧いただければ、と思いますが、チェックリストは本当に強力です。 実際、私のクライアントでもチェクリストを導入してもらい、営業成績が倍になった、利益率が3倍になったなどの成果が出ています。 マネジメントの問題の99%はチェックリストとその運用のみで解決できます。 リーダーシップを発揮して部下のやる気を引き出しましょう、みたいな難しい方法論をいつまで勉強してるの?とさえ個人的には思うくらいです。
チェックリストがどれだけ素晴らしいか、そして、どのようにチェックリストを作り運用すればいいか? この話で1週間の合宿セミナーをしたいくらいです。
まァ、ここまでの信奉者ではないにせよ、チェックリストの効用は一定以上は認めていただけると思います。
今回の話のように学んでやる気のあるうちに叩き台を作る。 その叩き台を元に、チェックリストを完成させていく、という流れを作る。 この程度のチェックリストでも相当の力を発揮します。
要するに、学びたてのやる気のあるうちに、行動する仕掛け、継続する仕掛けを作りましょう、ということです。
ー 北岡秀紀
【邪魔の入らない週末こそ!社長のためのアクションプラン】
毎朝やっているルーティンワークのアクションプランを作ってみる
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