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自分を大事にする

2014.8.2 | ,
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From:ジョン・カールトン

From:ジョン・カールトン

サンタクルスに4日間行ってきました。そこは、サンフランシスコを海岸沿いに1時間ほど行ったところにあるひなびた小さな村で、景観を遮るものは一切ありません。太平洋を見下ろす300 メートルほどの崖の上に40年代の小さな家がありますが、それをレンタルしたのです。最初の夜には、波に映える月の上をイルカたちが飛び跳ねていました。

もともと小さな浜辺の町に住んでいたので、海の近くに行くと、昔の友人に会ったような気がします。愛犬が遊び、愛する人が見事な貝殻を拾ってはポケットに詰め込んでいる傍らで、私は立ったまま打ち寄せる波を見ていました。私にとって、海の音は、低いうなり声をあげながら、歴史が明けて以来ずっと変わらない大切なことを伝える古代の声のように聞こえるのです。

新聞もテレビもない4日間

あっという間に集中力が戻り、文化というものが麻痺させていた、いろいろなことを味わい、聞き、感じることができるようになります。頭の中がすっきりするのです。

そして、事務所に戻りましたが、世の中はさほど変わっていませんでした。メディアは、新しい与 太話をぶちまけ、政治家たちは1週間前にも嘆き・叫び・ほのめかしていたたわ言をめぐって狂信者のように堂々巡りの陶酔状態にありました。どこを見ても戦争や戦争の噂ばかり。景気はと いえば、後退したり、好調になったり、発言する者によって違う。

その騒音たるや、しばらく遠ざかっていただけにたまりません。

さて、マーケターというものは、お客の世界に深く入り込んでいかなければなりませんが、めんどうな市場調査という段階をすっ飛ばして、誰も説得できない広告を焦って出そうとする新人マーケターが多いことに驚きます。相手の視点で読み、考えてみることが大事なのです。その考えに 自分が賛成か反対かは関係ありません。

どんなニッチ市場にも小さな文化があります

専門用語や歴史、尊重すべきルールがあります。しかし、窮地に陥ったときには、こういったことに捉われないことです。自分の持つ「内輪の」知識を世の中の状況というさらに広い知識とつなぐことで、利益を生み出すことができます。

あるときは社会学者になり、あるときは心理学者、はたまた、全能のセールス魔術師になりきる ――そうすることで、容赦なく徹底的に――お客の情熱的な購買のツボを見つけることができるのです。だからこそ、優れたマーケターたちは新聞や雑誌を読み、テレビの大衆番組を見るのです。世の中の動きを敏感に、的確に物語っているメディアだからです。

真空状態の市場に売ることはできないのです

とは言え、落とし穴もあります。大衆文化にどっぷり浸かりすぎてメロメロになっても、モノは売れません。つまり、時には、そこから離れて、頭をすっきりさせることが必要です。脳を活性化し、柔軟な状態に戻すのです。新聞も雑誌もないところに出かけて、犬の気分のおもむくままに朝の散歩をしてみるのもいいでしょう。

この小旅行に出かける前日は、通常1時間でやれる仕事に4時間もかかってしまうという有り様でした。煮詰まっていたのです。しかし、旅行から戻った夜は、ぶっ通しで6時間も運転して帰ってきたにも関わらず、90分で4時間分の仕事をしたのです。しかも、楽しみながらです。

月に一度は町を出ましょう

ずっと以前に、著名な「ライフスタイル」の先生から、月に一度は町を出ろ――という秘訣を教えてもらいました。たとえ2日間しかなくても、とにかく出かける。働きすぎや睡眠不足、遊びや楽しみの時間が取れない状態では、自分の心身を損ない、一番大事なこと――あるいは、自分の人生――をおろそかにしてしまうのです。

ですから、ぜひ休日を取ってください。やる気もリフレッシュ、活気も精力も満タンになり、言うとおりにしてよかったと思ってもらえるはずです。

John Carlton

ジョン・カールトン

本場アメリカで25年以上にわたり、業界トップクラスのフリーのセールスコピーライターとして市場を問わず、様々な商品を大ヒットに導いてきた。。電話で相談するだけで1時間で約25万円(1ドル100円で計算)など、驚くほど高額のフィーをクライアントに請求しながらも、世界中からの仕事の依頼で1年先まで予約が埋まっている。

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