From:小川忠洋
大阪のスタバより、、、
ごめん。先週、家族4人で風邪引いちゃって、メルマガを書ける状態じゃなかった。なので、今日は、僕が社員向けに送ったメールをシェアしようと思う。これを読んで、自分の行動を振り返ってもいいし、あるいは、このメールをコピペして部下に送ってもいい。きっと役に立つと思うので読んでみて、、、
****ここから****
From:おがわ
To:仕事を教えた事がある人へ
メルマガにも書いたんだけど、先日、日本の3大難関試験の普通自動車仮免許に3,4年越しで合格することができた。
ってか、おれも教習所に行くのは2回目なので、教習所内での運転はこなれている。なので、ちょっと余裕をかまして教習をうけてた。
しかし前回の教習は違った・・・
前回、初めてあたった教官が、ちょっぴり嫌な奴だった。なにかにつけ、ちょっと嫌味を言うような感じ。「うーーんでも、そうなると、”どこ見てたんかな?”とちょっと皮肉を言いたくなるんだよな。。。」なんていう遠まわしな物言いいでチクチクチクチク刺して来る。
信号前で静かに止まれるようにブレーキをゆっくり踏んでいたら、「うーん、そんなに早く踏まなくても、この辺からグーーーっと踏んでいったらいいんや。」「ほらな、停止線のずっと前で止まってもうたやろ」(お前がグーっと踏めって言うからやろ!)逆に今度はグーっと踏み込んだら早いとかなんとか。
そして、言い方が皮肉っぽい。おそらく直接的に注意するのが気が引けてるのか、それとも単にそういう性格なのか、とにかくそんなんでチクチク・チクチクしてくる。
こいつヤダな・・と思いながら運転していると、自分自身の変化に気づいた・・・
というのも、本当はこの辺で止まった方がいいと思うけど、チクチク言われんのヤダからやめとこう、とか。
ブレーキを踏むタイミングなんかもどのタイミングで踏んでもチクチクだったので、実際に踏むときに”ヒヤッ”としたものを感じた。
「あ、ここじゃないかな?」「ここで踏んだらまたチクチクかな?」
と思って、なんていうかな、ヒヤッとした感じが胸のあたりにこみ上げて、”行動を躊躇するようになっていた”
***
部下を一人でも持ったとき、誰かに仕事を教える立場になったとき、この話を思い出して欲しい。
つまり、注意ばっかりしてると、チクチクばっかりしていると、、、その人は”行動を躊躇”するようになる。
どうすればいいか?ということが頭で分かっていたとしても、”間違いを指摘されたくない”という気持ちから、何もしないでおこう・・・というようになる。
これは、最悪の教え方だ。
ある心理学の実験でも同じような結果がでている。
実験の内容は、目隠しをして目的(机の上のりんご)を取りに行くという簡単な実験。
Aグループは、向かっている方向が合っていたら、「合ってる、合ってる」と言葉をかけられる。
Bグループは、向かっている方向が間違っていたら「違う、違う」と言葉をかけられる。
こういった実験をしたときに、結果はどうなるか?もうお分かりだろう。
Aグループは簡単に目的のりんごを手に入れる事ができる。(簡単な仕事だ)
しかしBグループは、しばらく「違う、違う」と言われ続けた結果、”フリーズ”して動けなくなる。
まるで、昔のウィンドウズのよう。
これはダメ、あれはダメ、そっちもダメそう言う指示、注意ばかり与えていると、最終的には”動かないのが一番”という結論になる。
おれはこの話をずっと前から知っていたが、今回、教習所のありがたい教官のおかげで、それを、自分の体、自分の精神で実感することができた。
もし、あなたが、誰かに仕事を教えたり、部下を持ったりしたときには、この話を思い出して、どうすればいいかを考えてみよう。
おれもこの体験から、自分自身も気を付けないといけないな。と改めて感じた。
ーおがわ
****ここまで****
どうかな?よかったらコメントで感想聞かせてほしい。
ー小川忠洋
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