From:ダン・ケネディ
前回は、成功を収めている人の特徴を見つけ出し、それを徹底的に練習しなければならないとお話ししました。
今回は、その次にしなければならないことをお話ししましょう。
得意なことを強化する
それは、自らの成功を認識することです。
あなたはあなたの成功を確信しているでしょうか。自分の力を信じているでしょうか。過小評価していませんか。
まず、それを確信することが大切です。
さらに、その確信を強固なものにするためには、不得意なことに費やす時間を減らし、得意なことにより多くの時間をかけるのです。得意なことを強化することが、強みを生み出すのです。
そうすれば、自分がやると決めたことをその通りに実行し、アイデアをいつでも実践できるようになります。
そのための最善の方法の一つが、我々が毎年行っているイベントやセミナーなどに参加することです。
定期的にこれらのセッション(集まり)に参加することが重要です。なぜならば、自分が何を得意としているのかを認識することができるからです。
セッションに参加した誰もが価値ある「何か」を持っています。それは互いに真似すべきものです。そこでは誰もが他の誰かから何かを学べるのです。
中でも成功者たちから学ぶことにより、あなたはどのように行動すべきかを見出し、これらのステップを上っていくことができるのです。
これは誰でも可能です。成功するのに、年齢やスタート時点の状態は全く関係ありません。
始めるのに早すぎるということも遅すぎるということも無い
フォーブス400という米国の長者番付が初めて登場した頃、アメリカで最も富裕な400人の中に一人の若い男が載っていました。誰だと思いますか?
彼はある会社の株式のほとんどを所有していました。そうです。「マイクロソフト」という名の会社です。その年、いったい彼は何歳だったのでしょう?おそらく、19歳か20歳だったと思います。
事業を始めるのに早すぎるということは無いのです。それと同時に、始めるのに遅すぎるということもありません。
カーネル・サンダース(ケンタッキーフライドチキンの創始者)が最終的に事業を始めたのは、彼が比較的高齢になってからでした。これは誰でも知っています。
長者番付フォーブス400に載っていた最年長者は、92歳だったと思います。彼は、その富のほとんどを90歳を越えてから手に入れたのです。
彼らが成功したのは、自らの成功に疑いようのない確信を抱いていたからです。
始めるのに遅すぎることはありません。「とりあえずスタートさせる」ということをしない理由は何もありません。スタートしてから手を加えていけば良いのです。
私たちは、あなたとそうできることを楽しみにしています。
あなたも、私たちとそうすることを楽しみに思ってくれたら嬉しいのですが。
プロモーションの価値がありますか?
さて、それでは、あなたの商品、サービス、ビジネスやあなた自身をプロモーションし、マーケティングする上での有効で具体的なアイデアやプロセスに話題を進めましょう。
これらのアイデアは極めて柔軟で、どのようなビジネスにも応用が可能です。あなたが何を売っているにせよ、販売のプロならこれらのアイデアは間違いなく有効です。
あなたがスモール・ビジネスの経営者なら、これらのアイデアが応用できます。あるいは、会社で昇進を目指し自らをプロモーションする場合にも、これらのアイデアは有効です。
何よりもまず重要なことは、プロモーションする価値のある何かを持つということです。
ケビン・ロバートという名の素晴らしい講演者がいますが、彼は、新人の講演者に対して、仕事を始めるにあたって次のようなことを話します。
「積極的に自分を売り込む前に、気をつけておかなければならないことがある。それは、自分に十分な能力がなければならないということだ。そうでなければ、一生懸命売込みを行なえば行なうほど、それだけ早くあなたに能力が無いことが世間に知れ渡ってしまう。」
周囲を見廻すと、残念ながら商品やサービスより広告のほうがずっと出来が良いビジネスがたくさんあるのに気付きます。あなた自身もそのような企業と取引した経験があるでしょう。
あなたが提供するものはプロモーションを行う価値のあるものですか?
提供するものの価値をチェックする
それでは、その価値があるかどうかをどのように確認すればいいのでしょうか。
広告やダイレクト・マーケティング、プロモーションにおいては、次のようなキーとなるコンセプトがあります。
「プロモーションとは結局、大きな約束のようなものだ。だとしたら、本当に価値のあるものを提供して、その約束を果たすことができなければならない。」
このキーコンセプトは次の3つのコンセプトに繋がっています。この3つの考えをあなたの提供しようとしているものにあてはめて考えてみてください。
最初のコンセプトは、バリュー・ドリブン(価値主導)です。
つまり、顧客やクライアント、従業員、あるいは、それが誰であれ、あなたがマーケティングを行なっている相手に対してどのような価値があるかという観点で考えるのです。彼らがどんな価値を手にするのか、彼らに何を提供すべきかを第一に考えるのです
次のコンセプトは、ニーズ・ドリブン(ニーズ主導)です。
「ニーズを見つけて、それを満たせ」との格言は誰もが知っています。正当なニーズを満たさないものをプロモーションしてもあまり意味がありません。
そして、最後はクオリティ・ドリブン(品質主導)です。
つまり、可能な限り最高の品質のものを提供するという考え方です。
この3つのコンセプトを満たしているかどうかをチェックして、あなたが提供しようとするものにプロモーションを行う価値があるならば、自信を持って次の段階に進むことができます。
次回は2つ目のキーコンセプトについてお話ししましょう。
ダン・ケネディ
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